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Column / Click & Guide

クリックとガイドの作り方
実際のイヤモニの中から

バンドのライブで、マニピ(同期の音源を流す係)とイヤモニを担当しています。メンバーの耳の中でどんな音が鳴っていて、それをどう作っているのか。本番の画面を見せながら書きます。

このページの内容
  1. イヤモニの中で鳴っているもの
  2. クリックの音色は、小節の頭だけ変える
  3. ガイドは「Chorus・2・3・4」で入れる
  4. 曲頭のカウントも、イヤモニに出す
  5. MC明けは、少し食い気味にキューを出す
  6. テンポが変わる曲、止まる曲

イヤモニの中で鳴っているもの

同期のライブでは、メンバーの耳に2つの合図を流します。テンポを刻む「クリック」と、曲のどこにいるかを声で教える「ガイド」です。

どちらもイヤモニにだけ送り、客席には出しません。仕組みの全体は同期ってなに?にまとめています。

たとえばボーカルのイヤモニは、こんなバランスです。

大きさ音
大歌、ドラム
中ベース、同期の音、ハモ、クリック、ガイド
小ギター

クリックとガイドは、歌より前に出ない大きさにしています。音量は次の順番で決めます。

ちょうどいい量は人によって違います。ドラムは大きめ、ボーカルは控えめ、と一人ずつ決めています。

クリックの音色は、小節の頭だけ変える

クリックは、鳴った瞬間がはっきりしていて、すぐ消える音が向いています。ハイハットに似た音だと、ドラムに紛れて聞こえなくなります。

小節の頭だけ高い音、ほかの拍は低い音にしています。拍を見失っても、次の高い音で戻れます。

▶ 聞いてみる:クリック
テンポ120・4小節。1拍目だけ高い音にして、小節の頭が分かるようにしています。

ゆっくりした曲は、拍と拍の間に小さく音を足すと、テンポが揺れにくくなります。速い曲は逆に、細かく刻むとうるさく感じます。

音色と刻み方は、リハスタで全員で鳴らして決めます。

ガイドは「Chorus・2・3・4」で入れる

ガイドは、次の展開の名前と数を声で入れたものです。サビの直前の1小節なら「Chorus・2・3・4」。聞こえたら、次の1拍目からサビです。

サビの直前の1小節に、ガイドの声が入るサビの前の小節Chorus234サビ(1拍目から)クリック
1拍目で次の場所の名前、残りの拍で数える。高い棒が1拍目のクリック

数まで入れるのは、入りの瞬間を全員でそろえるためです。Chorus はサビのことです。

▶ 聞いてみる:ガイド
サビに入る直前の小節で「Chorus・2・3・4」。ボーカルのイヤモニで聞こえている音です(4秒あたりから)。

画面の名前と、声の名前をそろえる

本番中の画面。左が AbleSet(曲の区間の一覧)、右が Ableton Live。いま CHORUS を再生している
本番中の画面。左が曲の区間の一覧、右が同期を流しているソフト。緑の帯が今の位置

画面の左には、曲の区間名が並んでいます。ガイドで読み上げる名前は、この区間名とそろえています。

区間名意味
COUNT演奏前のカウント
INTROイントロ
VERSEAメロ
PRECHORUSBメロ
CHORUSサビ

画面と耳の名前が同じなので、リハで「次の CHORUS から」と言えば全員に通じます。日本語でも、全員に通じる名前なら構いません。

どこに入れるか

全部の展開に入れると、耳の中がずっとしゃべっている状態になります。入れるのは、たとえば次の場所です。

リハで「ここで迷った」と声が出たところに足していくと、必要な分だけになります。

曲頭のカウントも、イヤモニに出す

曲の頭のカウントも、ドラムのスティックではなくイヤモニに流しています。客席にはカウントが聞こえず、MC から自然に曲が始まったように見えます。

この仕組みを見せたリールは、これまでの投稿でいちばん保存されました。

Instagram でリールを見る

先ほどの画面の一番上にある COUNT が、カウント用の区間です。テンポ120なら2小節で4秒。終わったところから曲が始まります。

1小節目はクリックだけ、2小節目で声で数えると、テンポをつかんでから入れます。

MC明けは、少し食い気味にキューを出す

カウントを入れると、再生を押してから曲が始まるまで数秒かかります。MC が終わってから押すと、その数秒が沈黙になって流れが切れます。

そこで、MC の最後のひと言を聞きながら再生のきっかけ(キュー)を出します。話し終わるころにカウントが終わり、曲が始まる順番です。

MCカウント曲スタートここでキューを出す最後のひと言のあいだにカウントが始まると、間が空かない
MC明けは、話し終わる少し前にキューを出す

どの言葉で押すかは、ボーカルと決めてリハで合わせておきます。

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MC の間は次の曲の頭で止めて待つのが基本です。曲と曲をつなげたいところは、前の曲の終わりにカウントを重ねておきます。どちらにするかは、曲間ごとにリハで決めます。

テンポが変わる曲、止まる曲

テンポが変わる曲や、途中で止まる曲は、リハの前に決めておくことがあります。

テンポが変わる曲

途中で止まる曲

全員で止まるブレイクでも、長さが決まっていればクリックは鳴らし続けます。止まっている間も拍が分かるので、再開がそろいます。

ボーカルの間合いで毎回長さが変わる「ため」は、次のどちらかにします。

本番で何かあったときに止めるか進めるかも、リハのうちにバンドと決めておくと迷いません。

クリック・ガイド・カウントの作り込みは、慣れないと1曲ごとにかなり時間を取られます。お持ちの音源から、オケとクリック・ガイドを音声ファイルにする2mix は1曲¥3,000、Ableton や Logic を開けばそのまま鳴る DAW完パケは1曲¥10,000です。料金はすべて税込・交通費別です。→ 料金を見る

この仕組み、次のライブから使えます

日程・会場・メンバーの人数を教えてもらえれば、必要なものと費用をお伝えします。機材はこちらで持ち込んで、設営と調整までやります。オケのデータ作りは1曲¥3,000〜、イヤモニは1人¥8,000〜(税込・交通費別)。初回の相談は無料です。

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